高耐食性 溶融亜鉛-7%アルミニウム合金めっき
JIS H 8643 認証(JQ0321005)
タフZ10
「タフZ10」は那須電機鉄工株式会社の登録商標です
タフZ10は、塩害地域や重工業地域および温泉害地域などの腐食環境で優れた耐食性を発揮
1.耐食性
- 通常の溶融亜鉛めっきに対して、塩水噴霧試験での耐赤錆発生時間は10倍以上。
- 暴露試験では、腐食速度は溶融亜鉛めっきの1/3以下であり、特に塩害地域といった過酷な環境ほど亜鉛めっきに対する耐食性の倍率は大きくなります。
2.暴露試験実績
- 全国各地の塩害地域および温泉害地域で暴露試験の実績があり、現在も継続中。
- 千葉県館山地区(海岸から100 m)の暴露期間は業界でも最長の28年であり(継続中)、28年経過時点で赤錆発生なし(溶融亜鉛めっきは5年経過で赤錆発生)。
3.製造工程
- 二段めっき方法により、すべての溶融亜鉛めっき製品の代替が可能です。
- 高純度亜鉛(鉛レス、カドミウムレス)を用いており、RoHS指令(EUにおける特定有害物質の使用制限に関する法律)と同様のめっき浴組成。
- 八千代工場の大型炉と小型炉にて製造します。
4.取扱い性
- 取扱い性は通常の溶融亜鉛めっきと同等です。
- 溶融亜鉛めっきと同等の塗膜密着性を有します。
- 鋼材との密着性や曲げ加工性に優れためっき皮膜です。
タフZ10 は、大切な設備を腐食環境から護ります。
-特長-
- 溶融亜鉛めっきの代替となる高耐食性の表面処理「溶融亜鉛-7%アルミ合金めっき」です。
- JIS H 8643溶融亜鉛アルミニウム合金めっき(2019年制定)に適用される表面処理です。
- 密着性と曲げ加工性に優れためっき皮膜です。
- 溶融亜鉛めっきと同等の塗装密着性を有し、取扱い性も変わりません。
- 特に塩害地域や温泉害地域といった過酷な使用環境で優れた耐食性を発揮し、塩害地域では溶融亜鉛めっきに対して3倍以上の耐食性があります。
■中性塩水噴霧複合サイクル試験(JIS H 8502)
タフZ10はステンレスおよび溶融亜鉛めっきよりも赤錆の発生を抑制します。
■ステンレスボルトとの組合せ
タフZ10の表面電位は溶融亜鉛めっきと同等であり、ステンレスボルトと組み合わせてご使用頂けます。(従来の溶融亜鉛めっきとステンレスボルトを組み合わせて使用できる環境でご使用ください。)
-耐食性理由-
- タフZ10は、溶融亜鉛めっきと同様に、犠牲防食作用があります。
- タフZ10は、亜鉛-アルミ-鉄が微小な結晶粒となってめっき層全体に分散するため、粒界がなく、粒界腐食は起こりません。
- タフZ10は、水や海水に接すると、めっき表面に酸化アルミニウム皮膜(不動態化皮膜)が形成され、腐食の進行が抑制されます。
タフZ10のめっき皮膜中に分散しているアルミニウムは、鋼材素地に近いほど濃度が高くなっており、それに伴い不動態化皮膜が形成されやすくなるため、分極抵抗値が上昇します。したがって、内部ほど耐食性が向上していきます。
-低光沢処理-
タフZ10に低光沢処理を施す(リン酸亜鉛皮膜を形成する)ことで、初期光沢がなくなり、表面の明度(マンセル値)はN 3.0~4.0になります。なお、タフZ10と同等の耐食性を保ちます。
-実績-
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